召集と招集じつは使い方が違う

召集と招集は、人を呼び集めるという意味で同じであるのに、書き表し方が2つあるのには理由があります。

若干ニュアンスが違うためで、法令上も使い分けがなされているのです。

議員を議会に呼び集めることを表す際に、衆参両院の国会議員に対して議会開会のために各議院に集まるよう命じるときには「召集」のほうを使います。

いっぽう、地方自治体の首長が議会開催のために議員を招き集めるときには「招集」を使います。

このように、議会に議員を呼び集めるという意味では同じなのに、国会と地方議会とで別の漢字を使っていて、ということは中身も当然違います。

法令上、会議体を成立させるのに構成員を呼び集める場合に招集を使うのが一般的で、地方議会や株主総会は招集のほうになります。

対して、国会は天皇の国事行為として召集されるものであり、天皇が呼び集めるから召集のほうになるのです。

召集の召とは人を呼び寄せることの尊敬語で、召集というのはふつう天皇の行為をいうのであり、天皇の行為である召集と一般の招集を区別したもののようです。

戦時中に軍人を呼ぶ場合には召集のほうが使われていましたが、現在の自衛隊で隊員を集めるときには招集が使われています。